KABANEGOのブログ

日常の出来事を書いて行きます

かわいいの定義

お題「わたしの癒やし」

妄想物語シリーズです。

短編小説「かわいいとは」

今日も容姿を否定された。まあ確かに私の顔は大きく、重たい一重に低すぎる鼻、しゃくれた顎、その上出っ歯でホクロも沢山、肌も真っ黒で、そばかすだらけ、ガリガリ体、その上天然パーマで、アフロみたい。毎日自分磨きの努力はしてるのよ。それでも、可愛いの定義からすれば外れているのかもしれないわね。

だけど、私はそうは思わない。私は私が大好きでとても気に入ってる。私は歩みを止めない。私には夢がある。女優になることだ。なんどオーディションで鼻で笑われたことか。でも、誰にでも、平等にチャンスはある。街で歩いてる時に通り過ぎた時に、「顔0点」と心無い事を言われた事がある。学校で「キモイ、ウケる」と言われた事がある。わざわざ、その人を追いかけて酷いこと言う人はどうかしてる。道徳を学んで来なかったのだろうか。たまに落ち込む事もあるけど、寝れば忘れる。そしてまた歩き出す。私はかわいいもん。女の子は誰だって生まれた時点で素敵なんだからね。時代が変われば、風向きも変わるわ。自分に素直に生きていたい。

あれ、手紙が来てる。この前のオーディションの結果だ。「不合格」の文字、あーまたか…。その下に「とても前向きで底抜けの明るさが印象的でした。主人公の親友役で出てみませんか。」人生捨てたもんじゃないね。

さあ、幕が挙がる。さあ、私を見ろ。


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https://youtu.be/ZqmBNww8qNw